【比較表あり】Selenium vs Playwright：Webテスト自動化ツールの決定版はどっち？

2025年2月6日2025年2月11日

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Seleniumとは？
Playwrightとは？
Selenium vs Playwright 比較表
どちらを選ぶべき？
まとめ

はじめに

ウェブアプリのテスト自動化に欠かせない「Selenium」と「Playwright」。どちらも強力なツールですが、どちらを選べばよいのでしょうか？

本記事では、SeleniumとPlaywrightの違いを比較表とともに詳しく解説し、プロジェクトの要件に応じた最適な選択をサポートします。

Seleniumとは？

Seleniumは、長年にわたってWebテスト自動化の標準として使用されてきたフレームワークです。WebDriverを通じてさまざまなブラウザを制御でき、多くのプログラミング言語で使用可能です。

特徴

Chrome、Firefox、Edge、Safari、IEなどの幅広いブラウザをサポート
Java、Python、C#、JavaScript、Rubyなど、多くのプログラミング言語に対応
長年の実績があり、豊富なドキュメントとコミュニティサポート
WebDriverを使用するため、各ブラウザごとにセットアップが必要
明示的な待機処理（WebDriverWait）が必要

Playwrightとは？

Playwrightは、Microsoftが開発した比較的新しいテスト自動化フレームワークです。エミュレーション機能が充実しており、高速で安定したテストを実現できます。

特徴

Chromium（Chrome, Edge）、Firefox、WebKit（Safari）をサポート
JavaScript/TypeScript、Python、Java、C#で利用可能
playwright install コマンドで簡単に環境構築ができる
自動待機機能があるため、明示的な待機コードが不要
Playwright Inspectorでデバッグが容易

Selenium vs Playwright 比較表

項目	Selenium	Playwright
サポートブラウザ	Chrome、Firefox、Safari、Edge、Internet Explorerなど、多数のブラウザをサポート。各ブラウザごとにWebDriverが必要。	Chromium（Chrome、Edge）、Firefox、WebKit（Safari）をサポート。WebDriverの個別インストールは不要で、エミュレーションによるモバイルブラウザのサポートも組み込まれている。
プログラミング言語	Java、C#、Python、JavaScript、Ruby、Kotlinなど、多数の言語を公式にサポート。	JavaScript/TypeScript、Java、Python、C#を公式にサポート。
セットアップの容易さ	各ブラウザ用のWebDriverを手動でダウンロード・設定する必要がある。	`playwright install` コマンドで、サポートされているすべてのブラウザのバイナリを自動的にダウンロード・インストールできる。
パフォーマンス	実際のウェブブラウザを操作するため、パフォーマンスはブラウザとシステムのリソースに依存。	多くのベンチマークでSeleniumより高速とされ、スクリプトの実行を高速化し、並列化を容易にする最適化が多数実装されている。
自動待機機能	明示的な待機（WebDriverWait）を使用して、要素の状態を待機する必要がある。	自動待機機能があり、要素の表示や非表示、ロード、ナビゲーションが完了するまで自動的に待機する。
デバッグ・コード生成	Selenium IDEという再生・記録ツールがあり、ブラウザ環境内でスクリプトを記録・再生できる。	Playwright Inspectorを使用してスクリプトをステップ実行し、エラー箇所を確認できる。また、コードジェネレータでユーザーの操作を記録し、対応するコードを生成することも可能。
コミュニティサポート	長年の実績があり、豊富なドキュメントやチュートリアルが存在。	Microsoftの専任開発者が開発・提供しており、公式ブログやYouTubeチャンネル、コミュニティDiscordチャンネルなどで情報を提供している。